ミッション(ZX-10R) シフト問題!

最新型1000ccスーパースポーツの殆どはカセット式ミッションを搭載
しております。

その最大の利点はエンジンを車体から降ろしてクランクケースを分解
(エンジン全バラ)しなくてもミッションASSYだけを取り出せると言う
メンテナンス良さです。

この構造はJSB等の車輌が各サーキットに合わせて各ギア(1速から6速まで)
を変更するのにその作業時間を大幅に短縮出来る事で今やこのクラスの
レース車輌には必要不可欠な構造ですが1つ欠点があるとすればクランク
ケース剛性が確保しにくい、コーナーリング中等フレームに負担がかかると
クランクケースが微妙にねじれるのか?シフトが硬くなる事があります。

車輌はZX-10RのミッションASSYですがエンジン右側のクラッチケース&クラッチ等
を外せば写真のカセットミッションにアプローチ出来ます。

今回の修理依頼は4速から5速へのシフトアップが渋くて上手く行かないとの事、
特にバイクがバンクしている(コーナリング)状態ではシフトアップ出来なく
危なくて走れません。
ブログ写真3 008.jpg
そうなる理由は幾つか考えられますがとりあえずミッション取り出して各部品を
チェックしてみます。

それで要交換として上げられるのが下の写真の部品です、
ブログ写真3 012.jpg
ブログ写真3 014.jpg
4速から5速に入るドグの角部分(ドグとは各ギヤ側面凸)が欠けてるのが
分かると思います、このギヤの凸を計3本のスライドフォークと言う部品で横にスライド
させて必要な各ギヤにかみ合わせる仕組み、スライドフォークも新品部品と並べてた
写真で異常に磨耗しているのが分かると思います、完全に使用範囲を超えた磨耗です。

各ギヤの上に付いている溝が掘られた円筒の部品がシフトペダルを操作すると
くるくる回ってシフトフォークを動かします。

さらに詳しく構造を説明する事は私の文書力では無理なので省略しますね(汗)。

シフターフォークは3本ともに磨耗しているので交換します、ギヤ(ドグ)も損傷(欠け)
の激しい写真のギヤは交換します。

おそらくシフトが入りにくい(渋い)事でこれらの部品に負担がかかったと思われ
問題の原点ではないのかなと思います。

では4速から5速入らない起因は?現時点ではまだ特定出来ませんが今回の
部品交換と同時にやった事はシフトペダルの支点をステップ同軸(ベアリング式)
に変更、エンジンオイルをMOTUL300V+チタニックワンショットチタン投入です。

シフトフィーリングはシフトペダル&リンクの取り回しやオイルでも大きく変わります。

あとこ車輌には後付けのスフトアップ用のオートシフターが装着されております、
私が思うにはこのオートシフターの点火カットのタイミングとカット時間が少し
ずれている?のではとも思います。

作業終了後お客さんがサーキット走行されましたがスムーズに問題なくシフト
出来るようになったとの事なので良かったのですが気持ち的にオートシフター
点火カットタイミング前後に長く取る方にセッティングした方がミッションに
優しい気がしますね。






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